湯宿温泉とその周辺の見どころやおごっつおを紹介します 金田屋ブログ

利根・沼田  牧水の足跡をたずねて・・・(最終回)

 ・・・10月23日 牧水は金田屋に投宿しました。
ここに歌の弟子である、猿ヶ京のH一君がたずねてきます。
二人で 蔵座敷の牧水の部屋で、9時すぎまで語り合いました。
(余談ですが、牧水は鮎の甘味噌焼きを おかわりして食べたと、祖父に
聞きました。)

 翌10月24日の朝、三枚の葉書を書いた後 沼田へ向かいます。
青柳旅館に投宿。ここで歌会を開きます。
酔いどれの牧水が、頼まれて書いた歌の掛け軸が 今も青柳旅館のロビーに
飾ってあります。

 10月25日 片品川の岸に沿ってさかのぼっていきます。
老神温泉へ投宿します。
この宿で牧水は、とろろ汁と山女魚の魚田で一杯やりました。

 翌10月26日、降りしきる雨の中を さらに片品川をさかのぼりました。
途中 吹割りの滝で、紅葉のみごとさに感嘆します。
 東小川村の千明家に立ち寄り、番小屋に泊めてもらう許可を得ます。
 この日は白根温泉の一軒宿へ泊りました。

 翌10月27日、霜の深い山路をのぼり、丸沼のほとりをすぎて
山番小屋へ辿り着くのです。
この小屋で、山番のじいさんと酒をくみかわす有名な場面が登場します。

 10月28日は 金精峠を超え一路 日光湯元へ向かい、山を駆け下ります。
こうして利根・沼田の旅は 終わりをつげるのでした。

                          (館主 熊五郎)
2010年09月15日 (水)  |  今週のお出かけ情報

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